前回のポストでも触れましたが、本Webサイトのリニューアルにあたり、CrowdWorksを使ってデザインをプロのデザイナの方に発注しました。
コンタクトから決済まで全てCrowdWorks上で行い、一切の面識のない方(メールアドレスさえ知りません)と仕事をすることができました。
システムとしては、良くこなれていて使いやすいと思います。
また、これと並行して開発業務の受託をCrowdWorksで行ってみました。リスクを考え、システム丸ごとではなく、タスクレベルの小規模なものを試してみました。こちらはGitLabを使った開発のため、CrowdWorksは決済用に限定されました。

どのクラウドソーシングを使うべき?

他にもありますが、検討したのは CrowdWorks と Lancers の大手2社。CrowdWorks にしたのは、Lancers の方が案件の価格が安い傾向にあると感じたからです。非常識なほど安い金額は、発注者が無知かブラックだからでしょう。
もっとも、相場と比較して価格が安い点はCrowdWorksも同じで、おおよそ国内相場の1/2から1/3が提示されているように感じました。
つまり、クラウドソーシングは発注者側優位の世界なのです。

受注者にはメリットはない?

グローバル競争に晒されて労働単価が平均化していく流れを加速しているわけで、実際日本語を話せる外国人も受注しているようで、彼らにとっては自国にいながら単価の高い取引に参加できることになるわけで、メリットは大きいでしょう。
しかし、日本人には金銭的なメリットはありません。
ただし、他のメリットはありそうです。

・田舎や海外にいても収入が得られる。
生活コストが低い土地に済めば、金額の低さも緩和されます。

・顧客開拓
通常では出会うことのない顧客にリーチできます。実力を証明できれば、次回の取引からは金額交渉ができるでしょう。優秀な人を見つけるのは大変なので、そういう人を見つけたら、クラウドソーシングで募集するより、継続してお願いしたいはずです。

使うべきか使わざるべきか?

発注者側で、仕事がシンプル(打合せが少なく、具体的)であるほど、だと思います。受注者の過去の案件を見れば、スキルもある程度わかるでしょう。
ただ、過去の評価(星)はあまり当てにならない気がします。取引においては相互に評価できるので、自分の評価が悪かなるのを恐れて、相手の評価を悪くはできないと思うのです。
受注者側の場合、よくよくクライアントを見きわめて、仕事内容にメリットを見い出せればやっても良い思います。
個人的には、技術的に興味を持てれば。

あと、下記の記事は必読です。
自分の場合、発注側も受注側も信頼できる取引先でしたが、運が良かっただけかもしれません。
決済は担保されているとはいえ、与信の仕組むは不十分なので、取引先の選定は慎重すぎるほど慎重に行う必要があるでしょう。

ランサーズやってみたけど地雷クライアント案内所にしか見えない